人力飛行機の設計・製作・運用における基本指針に関して



<はじめに>
1. 人力飛行機の設計・製作・運用を通して、自身の知識、技術、心身の向上を目的として活動する。
2. 人力飛行機に関わる全ての場面では「安全」は全てにおいて優先する。
3. 役職の有無を問わず、設計・製作・運用に関わる全てのメンバーは、自身の行動が安全に直結していることを忘れてはならない。機体の異変や天候の変化など、何か気づいたことがあれば、ただちに代表者、設計者、パイロットや他のメンバーに報告・連絡・相談をするように心掛けること。
4. 代表者はメンバー全員の健康やチームの雰囲気に留意し、円滑で安全なチーム運営を心掛けること。
5. 設計者は技術的な事柄に関しての統括者である。理論立てて、物事を判断する姿勢が重要である。決して独りよがりにならず、適宜、各部の設計製作担当と意見交換し、機体全体がバランスを取ることが出来るように気を付けること。
6. 人力飛行機のパイロットは、単なるエンジンや操縦手ではなく、機体の開発メンバーの一員である。唯一機体に搭乗するものとして機体の調整・開発に果たす役割は大きい。心身だけでなく、操縦や設計製作についても積極的に学び、設計製作の各種試験の段階から、適宜関与していく姿勢が重要である。


<設計・地上試験>
1. 機体は、パイロットだけではなく地上クルーなどに対しても危害の及ばない構造であること。
2. 設計に際し、目標とする運航形態に対し、十分な飛行性を有するように検討すること。
3. 設計案に対して、チームメンバーがレビュー出来る環境・雰囲気が望ましい。複数の視点から設計を検討することにより、機体の設計ミスを減らせるだけでなく、設計案をより良いものに洗練していくことが出来る。
4. 飛行試験に際し、事前に機体に対して適当な手段で強度試験、操縦試験等を行い、危険を排除すること。各種試験を行い、計測データを取集・蓄積・分析することで、さらにより良い機体を生み出す材料とすることが出来るメリットもある。


<製作>
1. 長期・短期それぞれの予定を立て、工程表を作り、工期に間に合う様に製作する。無理のある工程は、機体の製作精度、ひいては安全性にも影響する。定期的に改良し、無理なく完成するスケジュール作りを行うように心掛けること。
2. 工程表を作る際は、設計製作だけでなく、各種試験や試験飛行なども十分行えるようなスケジュール作りを行うこと。
3. 接着剤やカーボンパイプは取り扱いを間違うと、強度に影響することがある。各メンバーは正しい取り扱い方法を理解し、作業・製作を行うこと。
4. 安全というとフライトや試験飛行などにだけ着目されがちであるが、適切な準備をしなければ作業や地上試験にでも事故・災害・健康被害は起こり得る。作業内容によっては、ヘルメットやマスクなどの保護具を適宜使用すること。


<試験飛行・本番でのフライト>
1. 人力飛行機は、いくら設計どおりに精度良く作っても、理論値と現実のズレなどで必ずしも計算どおりの結果が得られる訳ではない。試験飛行を行うことによって「理論」と「現実」の差を埋め、機体を最適化していくことが望ましい。
2. 飛行試験に際し、事前に試験項目、長期・短期のスケジュール等を十分検討し、実施すること。
3. 安全を確保する為に、天候や機体状況から飛行中止判断の基準を作成し、試験飛行中は常にその判断を行えるように意識しておくこと。
4. 各飛行前には、計器や操縦系統の動作チェック、構造部材の目視チェックなどを行うこと。
5. 試験飛行を行っていく過程で、機体の安全性や飛行性に関する問題が発生した際には、その問題に対しての対策を施してから次のフライトを行うようにすること。
6. 試験飛行が調整の場である以上、機体は調整が済むまで「不完全」ともいえる。つまり荷重試験などの各種試験に万全を期しても、各種のトラブルが起こりうる。試験飛行時に機体の位置・姿勢によって機体をどの様に操作するかをあらかじめ想定し、全員で共有するように心掛けること。
7. パイロットは、機体や運用に関し、不安を感じた時は搭乗・フライトを拒否することが出来る。これは、パイロットが自身の安全を確保するための権利であり、メンバーの一人として試験飛行やフライトを安全に行うための義務である。そしてメンバーはこれを責めてはならないし、パイロットが不安を感じることの無いように設計製作を進めなければならない。
8. 飛行試験は郊外の飛行場などで行うことも多い為、天候の急変、メンバーの負病など予測されうる事態への対処を予め検討し、実行可能なようにしておくこと。
9. 機体の種類・形態によっては、試験飛行の実施が難しい事もある。その場合では、地上試験の充実やシミュレータによる練習、コックピットまわりへの緩衝材の設置など適当な手段を用いて安全を確保できるようにすること。
10. 本番のフライトでは事前にフライトプランを製作し、当日の気象条件などを考慮してプランを選択すること。
11. その際、飛行禁止エリアや機体が危険な状態に陥った時の為に、予め緊急手順を定めておくこと。


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交流飛行会スタッフは、上記のような基本方針を立て
それに従って運営を行っております。
今回、その基本方針掲示致しましたので、各チームでの運営の参考として頂ければ幸いです。

'13 代表

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