近況報告~事前機体審査と飛行展示での評価基準を中心に~

 HPA飛行会スタッフです。今年のクリスマスは中止だったのにもかかわらず、多くの男女の組が公共の空間を、あたかもそこには自分たちしかいないかのように占拠していましたが、皆様ご無事だったでしょうか?
 さて、近況についてご報告致します。今回は、事前の機体審査や飛行展示での評価について、これまで検討してきたことの一部をご紹介していきます。

事前機体審査について

 まず、飛行展示に参加していただくチームに提出していただく予定の書類は、(少々多くて申し訳ないのですが、)以下の通りです。
・荷重試験報告書 〆切:4月末 翼の一次構造が壊れないこと
・重心試験報告書 〆切:6月末 飛行するにあたって、重心位置を管理していること
・回転試験報告書 〆切:6月末 プロペラが吹きとばないこと・駆動系が壊れないこと
・操舵系チェックシート 〆切:6月末 十分な信頼性のある操舵であること
・機体構造報告書 〆切:6月末 主に接合部が、壊れないような設計になっていること
・試験飛行報告書 〆切:検討中
・10秒動画 〆切:7月末 (※)提出義務はない

それぞれの報告書の内容は、以下の通りになっています。

◎荷重試験報告書

 定常飛行時に想定される荷重(1G)と、それの1.n倍の荷重(1.nG)を、飛行する前に実際に翼桁へかける「荷重試験」についての報告書です。
①1Gと1.nGの際の、全景写真
  写真一枚で収まらないのであれば、何枚かに分割しても構いません。写真がないのであれば、左右のたわみ量の
測定値を報告してください。
②吊っているそれぞれの錘の重量と、位置のリスト
③何Gまでの試験を行ったのかについての報告
  実際にかけた荷重の大きさと、その大きさに設定した理由を報告してください。なお、「1.0Gしか行わなかった」とい うのは基本的に不可です。
④1.nG時(最大荷重時)の設計上の安全率
⑤翼胴を接合して行ったのか、そうでないかの報告

◎重心試験報告書
 機体の重心を、飛行前に測定する「重心試験」についての報告書です。「重心位置をきちんと管理してるんだな」ということがわかれば十分です。
①重心試験を行っている様子を撮影した写真
②重心試験方法の説明
③重心試験方法の精度
  後述する飛行試験での機体の挙動からわかる重心位置と、重心試験での値のずれや、測定する毎に発生する値 のぶれについて述べてください。詳細は後日公開予定のルールブックに記載します。
④(重心試験からわかるのであれば)機体の重量

◎回転試験報告書
 実際にプロペラを回したときに、プロペラがハブから抜けないか、駆動系が正常に動くかを確認する「回転試験」についての報告書です。
①回転試験をしている様子を撮影した動画
②回転試験を行った際の、プロペラの回転数とその持続時間(設計値を記載のこと)
③プロペラピッチを回転試験にあたって設計値と比べて変更しているならば、その変更した角度
④回転試験前後のプロペラとハブ接合部の写真
  プロペラがハブから抜ける方向に動いていないか、確認するため。
⑤駆動系に異常が発生した場合、異常の内容とその対処についての報告

◎操舵チェックシート
 フライ・バイ・ワイヤ機と、ワイヤーリンケージ機それぞれ、特にチェックしてほしい点を列記したチェックシートです。ここに、チェックしたかどうか、どういう処置がしてあるかについて記入していただきます(作成中)。

◎機体構造報告書
各接合部の構造がわかる写真もしくは図面
「胴体-テールの接合部」「翼-翼接合部」「尾翼取り付け部周り」「翼胴接合部」の写真or図面をお送りください。

◎試験飛行報告書
 試験飛行報告書は、「段階を踏んで、機体が調整され、パイロットが操縦を習熟していき、グラウンドクルーがうまく動けてること」を確認します。
①動画
  機体の後ろから撮影した動画は必須です。横からの動画もできるだけ提出してください。Youtube等にアップロード される場合は、そのURLをお教え頂ければ十分です。
②試験の内訳
例)「滑走1本、ジャンプ2本、短距離3本」「滑走」「ジャンプ」「短距離」といった、試験の種別の定義も、一度報告して ください。
③グランドクルーの配置
④備考欄
  機体の状態、出来事などを報告してください。(設計者や指示出し、パイロットの感想を含めて)
⑤クラッシュ報告
  クラッシュが発生した場合は、内容とその調査結果を報告してください。

◎10秒動画
 10秒動画(離陸から着陸まで10秒以上飛んでいることがわかる動画)を提出したチームは上記の各種書類の一部を免除する可能性があります。提出義務はありません。

(注記)
 上記の10秒動画を除く各種書類が提出できない、もしくは、提出していても飛行会の基準を満たしていない場合、出場チームが飛行展示を希望していても機体展示のみの参加となる場合があります。

飛行展示での評価について

採点項目と配点の整理を行い、以下のような点数配分になりました。

 点数配分は大きく、事前審査点300点、当日飛行点600点、投票点100点の合計1000点満点で採点をすることにしました。綺麗に飛んで、綺麗に着陸することで高得点を取れるように配点しました。

Table1.飛行会飛行展示・事前審査における配点表
採点表

配点表の見方
 右にある数字について、赤字部分は課題をクリアするごとに点数を加算していき、黒字部分はクリアした課題分の点数を選択します。

 たとえば、荷重試験1Gをクリアしたら20点。バランスがよければ+30点で、合計荷重試験の得点は50点/100点です。
滑走で、離陸まで滑走路の1/3から1/4に収まっていれば、当日飛行点の滑走点は20点/30点です。

・投票点について
  飛行展示終了後、見学者のみなさんに1人1票各機体展示チームへ投票していただき、各チームの得票数に応じて点数を決めます。投票基準は設けず、みなさんが『良い』と思ったチームに入れていただく方針です。
何が『良い』と思うかはみなさん次第!(例:飛距離、塗装、グランドクルーの動き、機体構造、設計コンセプトetc….)

(注記)
交流会でのアンケートから、投下物競技は行わないことに決定しました。

今後の予定

今後一か月程度の間、飛行会会議では、下記の作業を予定しています。
・参加費の決定
・当日の動きの確認(継続)
・提出書類の見本の作成
・審査合格シールの作製

以上、長々と書きましたが、みなさんよいお年を。

HPA飛行会審査委員会
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